ニコパフとVAPEの違い|使い捨て・ポッド式・リキッド式を比較【2025年版】
ニコパフは、日本のネットで使われる言い方で、ニコチン入りの「使い捨て型」VAPEを指すことが多い言葉です。いっぽうVAPEはもっと広い総称で、使い捨て/ポッド式/リキッド補充式などいろいろなタイプを含みます。どのタイプも「リキッドを加熱して出た霧(エアロゾル)を吸う」しくみです。ニコチンが入っている製品・入っていない製品の両方があります。日本でのルールは別記事でくわしくまとめています(日本での位置づけ)。
用語のポイント
- 本記事では「ニコパフ」=ニコチン入りの使い捨て型として説明します(正式な制度名ではありません)。
- VAPEの設計は大きくクローズド系(使い捨て/プリフィルのポッド式)とオープン系(タンクに補充)に分かれます。
目次
1. 3方式の“違い”を一望(特徴早見表)
方式 | しくみ | 手軽さ | 味・濃度の自由度 | ランニングコスト | 主な注意点 |
---|---|---|---|---|---|
使い捨て型(ニコパフ) | 本体+リキッド+電池が一体。使い切ったら捨てる | ◎(開封してすぐ) | △(決め打ちの味が多い) | △(1本あたり高め) | 電池の廃棄/表記の信頼性/法規制 |
ポッド式(クローズド) | 本体をくり返し使い、中身入りポッドを交換 | ○ | ○(ポッドの種類しだい) | ○(ポッド代のみ) | ポッドの入手性・互換性 |
リキッド補充式(オープン) | タンクに補充。コイルや出力を自分で調整 | △(慣れが必要) | ◎(味・濃度・ミスト量を作り込める) | ◎(液・コイルが比較的安い) | セッティング・メンテ/液漏れ対策 |
違いの根っこは、補充するかどうかと、交換部品の設計です。国際的にも、クローズド系(使い捨て・プリフィル)とオープン系(補充式)で分けて説明されます。
2. 使い捨て型(ディスポ)=俗称「ニコパフ」
特徴
- リキッドとバッテリーが中に入った使い切りタイプ。
- 充電や補充の手間がなく、開けてすぐ吸える。
- 味や濃さは製品しだい。細かい調整はあまりできない。
- 設計上はクローズド系です。
日本での注意
- ニコチン入りのカートリッジ/リキッドは医薬品扱い。国内承認品はこれまで無し=販売・譲渡は不可(日本での位置づけ)。
- 自己使用の個人輸入は、1か月分(12,000回/60個/120mL)までが目安。装置は1台+予備1台が基本(1か月分の目安)。
- 20歳未満は使用禁止。喫煙エリアへの立入りも不可です。
3. ポッド式(クローズド系)の特徴
特徴
- 本体はくり返し使い、中身入りポッドを差し替えるだけ。
- 手軽さとコストのバランスが良い。メンテが少なめ。
- 味・濃度はメーカーが決める(自由度は中くらい)。
向いている人
- できるだけ簡単に使いたい。
- 同じ味を安定して楽しみたい。
- 使い捨てよりランニングコストを下げたい。
注意点
- 非純正や互換ポッドは液漏れ・故障のリスクが上がることがあります。
- ニコチン入りかどうかで法的な扱いが変わります(日本での位置づけ)。
4. リキッド補充式(タンク/オープン系)の特徴
特徴
- タンクに好みのリキッドを入れ、コイルや出力を調整。
- 味・香り・ミスト量を作り込める。コスパが高い。
- ただし、コイル抵抗や出力などの基本知識とメンテが必要。
向いている人
- カスタマイズが好き。味やミストの作り込みを楽しみたい。
- 長く使ってコストを抑えたい。
注意点
- 設定ミスは液漏れ・焦げ味・強すぎる刺激の原因になります。
- 日本ではニコチン入りリキッドは医薬品扱いです(日本での位置づけ)。
5. 日本のルール(最低限のポイント)
- ニコチン入りカートリッジ/リキッド=医薬品扱い。国内承認品はこれまで無し → 販売・譲渡は不可。
- 自己使用の個人輸入の目安:12,000回/60個/120mL。装置は1台+予備1台。混在は合算・併記は少ない方で数える(1か月分の目安)。
- 20歳未満は使用禁止。喫煙エリアへの立入りも不可。
※迷ったときは、厚労省・地方厚生局・税関の一次情報を必ず確認してください。
6. 健康とリスク(全タイプ共通)
- ニコチンは依存性が強い物質。若い世代では学習・注意・感情のコントロールなど脳発達への悪影響が指摘されています。
- VAPEの霧はただの水蒸気ではない。香料など他の成分も含まれます。「紙巻より害が少ない」=無害ではありません。
7. タイプ選びの目安
- まずは手軽に試したい → ポッド式(味が安定・コスト中くらい)。
- 味作りやコスパ重視 → リキッド補充式(自由度・経済性が高い)。
- 旅行やイベントで最小装備 → 使い捨て(手軽だが、電池の廃棄や法規制の確認は必須)。
どの方式でも、年齢・場所のルールとニコチンの依存性は最優先で確認を。
8. よくある質問(ミニFAQ)
Q1. ニコパフはVAPEの一種?
A. はい。設計上はクローズド系の「使い捨て型VAPE」です。言葉としては俗称です。
Q2. mg/mL と % の違いは?
A. 濃度の表し方です。1%=10 mg/mLが基本の換算。例:20 mg/mL ≒ 2%。くわしくは吸引回数と濃度の読み方へ。
Q3. 「◯◯回吸える」は信じていい?
A. あくまで目安です。吸い方・出力・環境で変わります。計算のコツは吸引回数と濃度の読み方にまとめています。
Q4. 20歳未満でも使える?
A. 使えません。日本では20歳未満の喫煙は禁止、喫煙エリアの立入りも不可です。
9. ニコハブの基本姿勢
- 法令順守:ニコチン入りは医薬品扱い・国内承認品なしという一次情報に沿って案内します。販売・譲渡を容易にする情報提供はしません。
- 根拠を明示:数量目安(12,000回/60個/120mL)や装置上限は、厚労省Q&Aなど一次情報を参照。
- 年齢・健康の配慮:20歳未満×、喫煙エリア立入×、依存性の注意を全ページに掲示。
まとめ
- ニコパフ=ニコチン入りの使い捨て型VAPEという俗称。VAPE全体は使い捨て/ポッド式/リキッド補充式に分かれ、クローズド系/オープン系で理解するとわかりやすい。
- 日本ではニコチン入りは医薬品扱い。自己使用の目安(12,000回/60個/120mL)や装置上限を守る(1か月分の目安)。
- ニコチンは依存性が強い。無害ではない前提で、健康・法令・マナーを優先。
参考(一次情報)
- WHO:E‑cigarettes(ENDS)のしくみとタイプ(オープン/クローズド)。
- FDA:電子たばこの用語・タイプの定義。
- 厚生労働省:ニコチン含有電子たばこは医薬品扱い、国内承認なしの周知。
- 厚労省Q&A(地方厚生局掲出版):1か月分=12,000回/60個/120mL、合算、装置上限。
- e‑Gov:二十歳未満ノ者ノ喫煙ノ禁止ニ関スル法律。
- 厚労省 受動喫煙サイト:20歳未満は喫煙エリア立入禁止。
- CDC:ニコチンの依存性・若年層への影響。
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